契約社員でボーナス・賞与はもらえる?支給額の相場や期間を徹底解説

「契約社員は正社員と同じようにボーナスや退職金があるの?」「契約社員のボーナスの平均は?」このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。この記事では、契約社員は正社員のようにボーナスはもらえるのか、また、正社員と比較してどのくらいもらえるのかなど、契約社員のボーナス事情についてく詳しくご紹介します。

契約社員はボーナスをもらえるのか、もらえないのか

現在、契約社員で働いている方は数多くいらっしゃいます。また、これから契約社員として働こうと考えられている方もいらっしゃると思います。正社員と違って契約社員はボーナスがもらえるのか気になるのではないでしょうか。

結論から言いますと、契約社員はボーナスはもらえる場合ともらえない場合があり、退職金についてはもらえない場合がほとんどです。

契約社員は、採用時に個別に交わした労働契約に記載されている労働条件で働きます。したがってボーナスにつきましてもこの労働契約書に従うことになります。つまり、ボーナスに相当するものが契約書に書かれているのか、採用時に契約内容を確認することが大切なのです。また、雇用者(個人)と雇用主での契約ですので、交渉次第ではボーナスに関する条項を追加してもらえることもあります。

また、労働基準法でボーナス・賞与は、賃金の一部とされていますが、支給は義務ではありません。正社員のボーナスは、業績によって例年より減額したり、ゼロの場合もあります。その点、契約社員は契約内容で決まりますので、契約内容によっては正社員がゼロの場合でも、支給されることになります。

反対に、業績が良くて正社員のボーナスが増額されても、契約社員は契約内容に従う事がほとんどです。

契約社員と正社員の違いについては以下の記事で詳しくご紹介していますので、その他の違いについてもご確認ください。

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2017.12.18

年棒制で14分割の場合、ボーナス支給あり

契約内容が、年俸制で14分割になっている場合は、ボーナスに相当するものが支給されます。1年は12ヶ月ですので、14分割ということは2か月分、多く給与が支払われることになります。この2か月分が、ボーナスとして支給されるのです。年2回の支給であれば、1月分の給与が1回あたりのボーナスということです。

また、16分割の年俸制で契約していれば、2月分の給与のボーナスが1年に2回支給されるということになります。

契約社員でボーナスもらえないが、平均月給が高い場合もある

契約社員でボーナスがもらえない場合でも、実際には年収が正社員よりも上回る場合があります。平均月収が十分に高ければ、ボーナスがなくてもその分年収が高くなるのです。

契約時に、給与はいくらか、ボーナスについての定めはあるのか、残業はどれくらいか、しっかりと確認することが大切です。また、特殊技能や資格を持っている場合は、より多くの収入を交渉することができますので、契約社員の方が収入が多くなることはあります。妥協しないでしっかりと契約交渉を行ってください。

契約社員でボーナスはいつからもらえるのか

正社員の場合、入社初年度はボーナスの対象月数が足りないため、6分の3等になったりします。6月、12月がボーナス支給月の場合、それぞれの対象月は1月~6月、7月~12月となり、4月入社の場合6月支給のボーナスは4月~6月の3ヶ月分しか働いていません。よって、6分の3の支給となります。

また、会社によっては前年の就業に対してボーナスの金額を決めているところもあり、その場合新入社員のボーナスは0円で、寸志のみが渡されたりします。

しかし、契約社員の場合は、入社時の契約によってボーナスの支給が決まります。そのため、年俸制で14分割支給や16分割支給の契約をしている場合、ボーナスは初年度から支給され、支給月は正社員と同じ月になります。

また、ボーナスの支給のない契約でボーナス月に寸志として支給される場合は、会社の判断で支給開始日や金額が決められます。

契約社員でもらえるボーナス相場平均額はいくら

以下の表は平成28年賃金構造基本統計調査(厚生労働省):雇用形態・年齢別ボーナス年間支給です。

  正社員・正職員以外 正社員・正職員
単位                   千円                千円
20-24歳   68.6   337.9
25-29歳  132.2   828.6
30-34歳  157.3 1116.2
35-39歳  180.3 1327.5
40-44歳  164.9 1585.3
45-49歳  216.0 1991.2
50-54歳  285.0 2159.8
55-59歳  395.7 1994.7
60-64歳  690.3 1223.0
65-69歳  466.9  893.0
70歳ー  285.3  669.5
       計  309.7 1382.6

厚生労働省によると、正社員・正職員以外(契約社員)の平均賞与は30万9700円です。これは年間の支給額ですので、年2回支給の場合1回分は15万4850円が契約社員の平均賞与となります。

正社員・正職員の平均賞与は年間138万2600円ですので、契約社員のボーナスは、正社員と比べると年間で100万円以上の差があり、かなり低い額になっています。

また、年間ボーナスを月収と比べてみますと、正社員が約3月分になっているのに対して、契約社員は約1月分となっています。

ボーナスの平均の相場についてみてみましたが、契約社員が相場よりもボーナスを多くもらえる企業はないのでしょうか?

大手企業の場合、正社員の給与もボーナスも相場より高めです。正社員で働くことが難しくても、契約社員なら採用してもらえる場合もあります。大手企業のボーナスは相場より上ですので、契約社員のボーナスも多く出る場合があります。中には年間4か月以上のボーナスが支払われる場合もあります。

また、特殊な技能や資格を持っていて、そのようなを必要とする企業の契約社員になる場合は、年俸も高くなります。ボーナスの規定が契約の中にあれば、高額のボーナスが支給されることになります。

契約社員が賞与を寸志で受け取る少数企業もあり

少数ですが、企業によっては契約社員にも寸志として賞与を支給しています。金額はまちまちで、1,000円の企業もあれば50,000円の場合もあります。金額は会社の判断で決められます。

あくまでも寸志として支給している会社があるということですので、契約社員は寸志であれば必ずもらえるというわけではありません。

寸志は契約で決められているものではありませんので、出すか出さないかは雇用主の判断次第です。

契約社員のボーナス・賞与に関する法案・法律はなく、労働契約書の内容による

そもそも、正社員でも契約社員でもボーナスに関する法律はありません。給与に関しては労働基準法で、毎月最低1回、一定日に支払わなければならないと定められていますが、ボーナスに関しては定められていないのです。

しかし、就業規則にボーナスの支払いについて書かれている場合には、その内容に従って雇用者には支払う義務が生じます。

正社員に支払われるボーナスは業績の良し悪しによって、雇用者が自由に決めることができるものなのです。業績が良ければ増額し、業績が悪ければ減額することができるものなのです。最悪の時は、ゼロでも構わないのです。
契約社員の場合は就業時に交わされた労働契約の条件によって、ボーナスの支給内容が決定しますので、業績の良し悪しとは関係なく契約に従って支給されなければなりません。

一方、労働組合の強い会社では、団体交渉を行って労使協定を勝ち取れば、ボーナスの支給額を決めることができます。春闘のニュースも最近は減りましたが、春に労働組合と雇用者の間で話し合いが行われ、賃金の上げ幅や、ボーナスの額について争っていました。話し合いがまとまらないときは、ストライキをしたりもしました。私鉄や国鉄(今のJR)がストをして、学校が休みになったなんてことも毎年のように行われていました。

団体交渉権、ストライキ権は、労働者に与えられた権利で、労働基準法で定められたいます。労働基準法は、立場の弱い雇用者を守るための法律なのです。

契約社員のボーナス額は、求人や労働契約書の内容で確認しよう

契約社員のボーナス額は、雇用者との労働契約内容によって決まります。

そのため、働き出してから正社員はボーナスがあるのに契約社員はボーナスがないのはおかしいと言っても、採用時の労働契約書に記載してある条件で決まっている以上通用しません。ボーナスがあるのかないのかは、採用時の労働契約書をよく確認するようにしてください。

個人で雇用者と契約内容について交渉するのは難しい事ですが、しっかりと労働条件について話あう必要があります。自分にできる作業、他人より秀でた能力は会社の利益になることを強く主張しましょう。また、労働への強い意欲も年俸アップにつながります。

給与やボーナスの待遇については、契約内容をしっかり確認し、もし自分の望む内容とかけ離れている場合は、採用をあきらめるのも選択肢のひとつです。自分の望まない内容で契約して採用されても、不満だけが残るので、労働意欲にもつながりません。

労働契約内容でボーナスに関するものが少なかったとしても、年俸に換算すれば高額な年収が得られるのであれば、契約するべきでしょう。繰り返しますが、契約内容をしっかりと評価し、よく考えることが大事です。

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