契約社員とは|正社員やパート・バイトとの違いやメリット・デメリットまで

契約社員とは、どんな働き方をしているのか知っていますか? 給与や賞与はどうなっているのか、また、2018年に施行される「無期労働契約」についてなど。この記事では、契約社員の勤務内容や、一般的な勤務体系について、契約社員のメリット・デメリットなど、パートやアルバイト、正社員、派遣社員との違いも交えてご説明します!

契約社員とは

こちらでは、「契約社員」の働き方や雇用内容についてご説明します。契約社員とは、正社員と違い、「雇用期間に定めがある従業員」です。

正社員が一般的に解雇されたり自ら退職しない限り雇用が続くことに対し、契約社員は契約が満了した時点で更新されなければ、そこで雇用終了となります。(「有期雇用契約」といいます)。

契約社員の雇用期間は労働契約法によって、最長で3年間までと定められています。しかし、専門性のある職種と60歳以上の場合、5年間となっています。(後述しますが、2013年に5年以上働いた者を対象に無期限雇用とする、法改正され2018年から施行されます)。

契約社員は業務内容が限定され、部署の異動なども少ないので、専門性の高い職種で一時的にスキルを生かす働き方と言えるでしょう。

契約社員と正社員の違い

前述したように、現状で正社員と契約社員のもっとも大きな違いは、仕事をする期間が定年までの無期限か、数年の期間限定か、という点です。その他にも、給与や雇用条件など、契約先の企業にもよりますが、様々な違いがあります。

雇用条件や働き方などについては、以下で説明していきます。

契約社員のメリット

次の期間を更新するかしないか決められる有期雇用契約

契約社員は働く期間が決まっている社員です。雇用期間だけ特定の会社で働き、契約更新がなければ別の職場に移る、有期雇用契約となります。このように不安定な立場の契約社員ではありますが、メリットもいくつか存在します。

勤務場所や勤務時間を交渉できる

一律労働条件が決まっている正社員と違って、契約社員は契約内容によってそれぞれ条件が異なります。勤務地や勤務時間など、交渉で話し合って決めることができます。場合によっては正社員よりも高い給与であったり、残業のない契約など、好条件の契約も可能です。

基本的に転勤はない

契約で勤務地を明記している場合は、それ以外の土地への転勤はありません。家族がいる、持ち家があるなど、住んでいる場所を離れたくない方にはおすすめです。

二重契約が可能

その企業で何日働くか明記していることにより、別の企業との契約も可能です。本業と別にやりたいことがある方、副業がある方にはおすすめです。

5年働いたら契約社員も無期労働契約に転換可能

契約社員にとって、最も不安なのが5年後の契約満了時期です。企業から契約の更新がなかった場合、一から転職活動をしなくてはなりません。その雇用者の未来の見通しがつかない状態が今まで社会的に問題視されていました。

そこで、その問題を解消するため、2013年に労働契約法が改正されました。企業が契約更新を行わず、契約を終了することを「雇止め」といいますが、その雇止めの不安をなくし契約社員が安心して働けるようにする、というものです。契約社員でも、5年以上一カ所の企業で働いた場合、その後雇用期間を定めない「無期労働契約」に切り替えることができるようになりました。

 有期労働契約(※)の反復更新の下で生じる雇止めに対する不安を解消し、働く方が安心して働き続けることができるようにするため、労働契約法が改正され、有期労働契約の適正な利用のためのルールが整備されました。

※有期労働契約・・・1年契約、6か月契約など契約期間の定めのある労働契約のことをいいます。
有期労働契約であれば、パート、アルバイト、契約社員、嘱託など職場での呼称にかかわらず、対象となります。

出典:http://hyogo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/roudoukijun_keiyaku/roudoukeiyakuhou/roudoukeiyakuhoukaiseinoaramasi.html

なお、施行されたのが2013年の4月なので、実際に職場で適用されるのは2018年の4月以降になります。

契約社員のデメリット

正社員と比べて、なにかと待遇を比較されることが多い契約社員ですが、やはりその不安定さがデメリットとして語られることが多いです。以下では、その例を挙げていきます。

賞与、退職金がない場合が多い

給与は企業によって制度が色々ですが、基本的に契約社員の給与は年俸制で、1年分をまとめて提示され契約するケースが多いです。

賞与に関しても同様で、決算賞与や業績賞与は契約社員にはない場合が多いようです。もちろん例外もあり、契約社員に賞与を支給している企業も存在するので、契約時に聞いてみると良いでしょう。高スキルのスペシャリストなどは、社員より高い給与で賞与分とするようなケースも稀にあります。

期間内で昇給などはないことが多い

契約社員は業務の変更がない変わり、基本的に昇進などもありません。よって、最初の契約時から給与も変わらないことが多いようです。しかし業種によっては、契約社員でも年次ごとの査定があり給与が変動することもあるので、いずれも企業によると言えます。こちらも、最初に良く確認しておきましょう。

福利厚生や各種手当が手厚くない

こちらも企業によりますが、手当や諸経費、保険などの福利厚生で正社員と差がある場合があります。その分、給与を厚くするなどの差がある場合もありますが、国民健康保険を自分で払うとなるとかなりの出費となるので、いずれも契約時にきちんと確認しなくてはいけない点です。

契約社員と派遣社員の違い

契約社員と正社員との違いは前述の通りですが、良く求人情報などで見る「派遣社員」との違いは何でしょう? 違いがいまいち分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

契約社員と派遣社員の一番大きな違いは、雇用先が直接の企業か、派遣会社か、という点です。契約社員は雇用先の企業と直接契約を結びますが、派遣社員は派遣元の企業と雇用契約を結びます。そして、派遣会社が条件に合った企業と仲介に入り、人員を派遣する、ということです。

派遣社員の場合、仕事が満了、あるいは何らかの理由で打ち切られた場合も、すぐ別の企業を紹介してもらえる、などのメリットがあります。

派遣社員のことについては、以下の記事で詳細に解説していますので、ぜひ確認してみてください。

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2017.12.12

契約社員とパート・アルバイトの違い

パート、アルバイトといった区分は「パートタイム労働法」で定義されているいわゆる短時間労働者です。「1週間の所定労働時間が、同一の事業所に雇用される通常の労働者の所定労働時間に比べて短い労働者」とされています。

両者の主な違いは、労働時間の差です。パートは短い時間だけ働くことが可能なので、一日に○時間だけ、といった細かいシフトの調節などが可能になります。一方、契約社員はほぼ正社員に準じた労働時間になります。

契約社員のボーナス

前述した通り、契約社員にボーナスがあるかどうかは、企業によります。就業規則に賞与の規定があれば、契約社員にも支払われる場合もあります。しかし、正社員のそれと比べるとだいぶ額は下がってしまいます。

契約社員に向いている人の条件

契約社員とは、社員、派遣社員、アルバイトとは違った雇用形態です。では、契約社員として働くにはどのような人が向いているのでしょうか。以下、契約社員に向いている人の特徴をご紹介します。

プライベートと仕事を両立したい人

契約社員に向いているのは、短い勤務期間を生かせる方です。例えば3年後に語学留学してキャリアアップしたいので今だけお金を貯めたい、という場合など。ライフプランにあわせたフレキシブルな勤務体系を生かして、正社員よりもプライベートを生かした働き方ができます。

極めたいスキルがあり、職場の場数を踏みたい人

IT系などに多いですが、場数を踏んでスキルを磨き、チャンスがあれば自分の給与条件を上げながら新しい職場にキャリアアップしていく、という働き方ができる方に契約社員は向いています。

契約社員として門を叩けば正社員よりも入社の敷居が低いので、実力さえあれば名だたる有名企業を渡り歩くことも可能です。実際、数々の現場で力を付けて視野が広く、場数を踏んでスキルアップしている人材は歓迎されることが多いです。

決まった仕事の範囲内で仕事をしたい人

正社員は企業の中での移動があるので、自分の好きな部署に行けるとは限りません。企画の仕事がしたくても、総務や人事に回されることもありますし、移動の希望が通ることもあまりありません。

なので、ご自身に「これ!」といったスキルがある方は、契約社員として最初からその専門性が発揮できる職場で働けるのは、大いにメリットと言えるでしょう。

契約社員から正社員登用を打診された際の確認事項

人事から正社員登頂を打診され、すぐにでも正社員になりたいでしょう。正社員になれば給料も上がるし、昇給もできるようになりますようね。でも、場合によっては契約社員でいたほうが正社員よりも給料が高いなんてことも。正社員になる前にちゃんと確認すべきことがあるのです。以下、順にみていきましょう。

どんな制度があるのか

稀にですが、契約社員から正社員に登用されることもあります。採用情報をチェックしていると「正社員登用制度あり」と書かれている企業、見たことありませんか? それは契約社員から正社員に登用する制度、そうした前例があるということです。

「正社員登用制度」はアルバイトや契約社員から、正社員へ転換する制度のことです。企業によりますが、契約社員として1〜2年働いた後に、昇格試験などを受けて合格すれば正社員になれる、といったようなケースが多いです。

いずれも、制度は法律によって定められているものではなく、各企業によって行われているものです。一定期間を経れば全員にチャンスがある場合もあれば、一定のスキルをクリアした特定の方のみに行われることもあります。面談時などで人事に詳細を確認してみるのが良いでしょう。

正社員になった場合、残業代の有無や、そもそも契約社員のほうが給与を高く設定していたりなど、一時的に給与が下がってしまう場合もあります。そういった点も、契約時によく確認しておきましょう。

雇用契約書での「契約更新の有無」

契約社員で、契約時にまず確認すべきは「契約更新の有無」と、その条件です。口約束ではなく、契約書でどのような条件で雇用の更新がなされるか、しっかり確認しておきましょう。

契約満了時に全員契約更新されるのか、一定の条件を満たした者のみに該当するのか、正社員登用の試験があるのか、前年度までどのようになっていたか、等など。ケースが色々なので省略した書き方になっている企業も多いので、人事に詳細を確認しておくことが大事です。

2018年4月から実施される契約社員の無期労働契約・無期雇用とは

2018年4月から、契約社員の労働契約期間が、正社員と同じく無期契約になります。この変化は今後、自分がどう働くかに大きくかかわってくるものなので、しっかり理解する必要があります。

では、以下で説明していきます。

無期契約は正社員ではなく、有期契約が無期契約になるだけ

前述したとおり、2018年から契約社員は無期限契約に転換できますが、これは今まで決まっていた契約期間が無期になるだけで、正社員登用とは異なります。期間以外の契約条件その他は、基本的に今までの契約社員のものと違いはありません。

法律改正以前、契約社員は3年の契約期間が多かった

これまでは3年という短い期間のみ勤務する契約社員でしたが、満了寸前に雇止めがあるなど問題も多く、今回の法律改正には人材の有用活用が期待されてします。

一方で、無期限雇用する体力のない企業には、5年満了の寸前に大量の雇止めが起こるのではないかとの指摘もあり、不安も残るのが現状です。

しかし、東京三菱UFJ銀行などは法改正をうけて、2014年に他の企業に先駆けていち早く契約社員の無期限化を実施しました。契約社員約1万1400のうち3年以上勤めた社員が対象となっています。人材不足が将来的に懸念される中、優秀な人材を確保したいという狙いのようです。

契約社員で退職したいなら転職活動をしておこう

労働法改正はされたものの、まだまだ契約社員が不安定な雇用状態であることは変わりがありません。しかし、フレキシブルに働けるのも契約社員の利点ではあります。

契約社員で働いていて、「この会社、自分に合わないな……」「もっとお給料の条件が高いところに行きたいな……」などと思ったら、転職してしまいましょう。

その時に注意しなくてはいけないのが、自己都合で退職すると失業保険が下りるまで三ヶ月かかる点です。つまり、次の仕事が決まるまで無休でしばらく過ごさなくてはならないので、在職中から転職サイトなどで活動をしておき、ある程度目処がついてから退職しましょう。

現在では希望年収やスキルを登録しておくと、仕事をマッチングしてくれるエージェントサイトなども充実しています。そのようなサービスを最大限に利用して、契約社員からキャリアアップをしていきましょう。

より詳しく転職エージェントについて知りたい方は下記記事にて転職エージェントに関する全ての情報をお伝えしております。

気になる方はチェックしてみてください。

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おすすめの転職エージェント

転職エージェントによってはキャリアコンサルタントの対応が雑だったり、求人数に差があったりします。

そのため、本当におすすめの転職エージェントを利用しないとあなたの貴重な時間が割かれてしまう可能性があります。

転職初心者の方におすすめしたい転職エージェントは「リクルートエージェント」と「DODA」、「パソナキャリア」の3つです。

複数登録することで、それぞれの転職エージェントの弱みを補いあうことができるので、転職エージェントを利用する際は複数登録することをおすすめ致します。

詳しくは下記記事にて解説しておりますので、ぜひご参考ください。

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2017.11.10

「リクルートエージェント」は、業績や求人数など他の転職エージェントと比較して圧倒的な実績を誇る転職エージェントです。

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契約社員はスキルアップしたい方におすすめ

以上、契約社員としての働き方や一般的な勤務体系をご説明してきました。いかがでしたでしょうか?

正社員と待遇を比較されがちな契約社員ですが、常に現場で専門職として活躍したい、というような方には悪いことばかりではありません。これらの知識を身につけて、経験を積み、スキルアップして自身の価値を上げ、どんどん自分を売り込んでいきましょう。

どんな働き方でも、大事なのはキャリアが自信に繋がり、ライフプランに沿って安心して日々働けることです。良い仕事に出会って、充実した日々を送れることを祈っています。

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