セクハラの加害者にならないために!セクハラ事例と防止策

 

 

セクハラの被害に遭ったことはありませんか?セクハラは、された側からすると大変不快なものですし、場合によっては職場を辞めたくなることもあります。また、人によっては自覚なくセクハラの加害者になっていることも少なくありません。ここでは、セクハラの加害者にならないために、事例や防止策などについてお話します。

 

そもそもセクハラとは?

誰しも一度はセクハラという言葉を耳にしたことはあるでしょう。しかし、そもそもセクハラとはいったいどのようなことを言うのでしょうか。職場における、意に反する性的な言動のことをセクハラと言います。詳しく見てみましょう。

異性に対する性的嫌がらせのこと

同性間でもセクハラになることはありますが、多くの場合、異性に対する性的な嫌がらせのことをセクハラと言います。もっともわかりやすいのは、異性の体に触る行為です。

ただ、セクハラは相手の体に触るだけが該当するわけではありません。 異性へのボディタッチのほか、言葉によるセクハラもあります。言った本人は自覚がなくても、言われた人が不快に感じてしまうと、それはセクハラになってしまうのです。

そのため、まったくそんなつもりがなくても、知らず知らずのうちに、自分がセクハラの加害者になっているということもあるのです。

身体的接触や身体的なものが該当

身体的接触というのは、要するにボディタッチなどです。男性が女性のお尻や胸を触る、というのはこれは間違いなくセクハラとなるでしょう。また、親しみを込めて軽く背中や肩にタッチする、腕や手を握る、といった行為もセクハラとなることがあります。

直接相手に触れることだけがセクハラではなく、発言内容によってはセクハラになってしまうことがあります。相手の身体的な特徴に触れるような発言は、セクハラとなることがあるため注意が必要です。

女性社員に対して男性社員が「大きな胸しているね」と発言するのはセクハラになる可能性が高いです。

性的な発言も該当

性的な発言は、セクハラの対象となることが多いため、注意が必要です。では、具体的にどのような発言が、セクハラとなるのでしょうか。例えば、「最近恋人といつエッチしたの?」といった発言は、高い確率でセクハラになります。

もちろん、言われた人がまったく何も思わなかった場合には、セクハラにならないかもしれません。ただ、こうした性的な話題を嫌う方は少なくありませんし、女性ならなおさらでしょう。

言われた人が不快に感じた時点でセクハラは成立してしまいます。もちろん、女性が男性に性的な発言をし、男性が不快に感じたらセクハラです。

 

セクハラの問題点は?

セクハラには、いったいどのような問題点があるのでしょうか。まず、された人は性的な内容のため、周りに相談しにくいという問題があります。また、セクハラによる二次被害が発生することも少なくありません。

性的な内容のため周囲に相談しにくい

性的な話題はとてもデリケートなものですし、セクハラをされた人は周りに相談しにくいです。特に、普段から性的な話をすることがほとんどない、なるべくしたくない、という方ならなおさらでしょう。

職場で体をいやらしく触られた、夜の営みについて質問された、といった被害を、嬉々として人に話せる人は少ないです。

性的なことを口にするのが恥ずかしいという方も多いですし、そのような方だと家族や友達にも相談ができないでしょう。誰にも相談できず、自分一人の胸の中にしまい続け、ストレスになってしまいます。

セクハラは二次被害が発生することもある

セクハラやパワハラでは、二次被害が起きることもあります。こうしたハラスメントの二次被害を、セカンドハラスメントと呼びます。セクハラ以上に、こうしたセカンドハラスメントのほうが、より苦痛が大きいとも言われています。

代表的なセカンドハラスメントは、被害者に対するバッシングが挙げられます。被害者が被害を告発し、加害者の側に立つ人たちから批判されるようなことが、実際にあります。

また、告発したことで噂が広がり、ほかの社員から被害について根掘り葉掘り聞かれてしまうこともあります。これもセカンドハラスメントと言えるでしょう。

 

セクハラが発生するケース

セクハラが発生するケースについて、見ていきましょう。セクハラは大きく分けて、直接的な性的アプローチと、間接的な性的アプローチに分けられます。また、男性が男性に、女性が男性に行うセクハラも実際あります。

直接的な性的アプローチ

例えば、男性のAさんが女性のBさんの体にボディタッチを繰り返し行うようなケースです。オフィスの中だけではなく、会社の飲み会、イベントなどで行われた場合も、セクハラになります。もちろん、Bさんが不快な感情を抱いていれば、です。

また、AさんがBさんに、性的な発言をして、Bさんが不快に感じてもセクハラが成立します。「休日は彼氏とどんなデートしているの?」「Bさんって胸大きいよね」といった発言ですね。

こうした発言に対し、Bさんが不快な感情を抱いたとすれば、AさんからBさんに対しての、直接的なセクハラ、ということになるのです。

間接的な性的アプローチ

間接的な性的アプローチとは、どのようなことなのでしょうか。例えば、男性のAさんが女性のBさんに対し、「彼氏とどんなデートしているの?」「スタイルいいよね」といった発言をしたとします。 この場合、Bさんが不快になっていないのなら、セクハラにはなりません。

しかし、この発言を周りにいた人が耳にしている可能性があります。AさんとBさんの会話を耳にして不快になったCさんがいたとしましょう。この場合、間接的なセクハラ、ということになるのです。

男性に対するセクハラ

世間一般における、セクハラのイメージは、男性が女性に行うケースです。男性が女性にボディタッチをする、性的な発言をする、といった行為がセクハラになる、と思っている方は少なくありません。

しかし、実際には女性が男性にセクハラをするケースもあります。女性が男性に対して性的な言動をし、男性が不快な気持ちになったら、それはセクハラとなってしまいます。

また、男性が男性に行うセクハラもあります。男性を恋愛対象、性的な対象として見る男性もいますし、相手の男性が嫌な気持ちになったらセクハラということになります。

 

直接的な性的アプローチのセクハラ事例

ここでは、直接的な性的アプローチについて、事例をご紹介したいと思います。肩をもむ、女性の髪をなでる、顔を近づける、ラブホテルに誘うといった行為は、直接的な性的アプローチになります。詳しく見てみましょう。

肩を揉む

デスクワークは肩が凝りやすいですし、実際酷い肩こりに悩まされている方もたくさんいます。そのため、職場の後輩や同僚の肩を揉んであげよう、と思ったことがある方もいるかもしれません。

しかし、この行為がセクハラになることもあります。 肩を揉むという行為は、直接相手の体に触れています。軽くポンと肩を叩くような感じでもないですし、長々と相手の体に触れることになってしまうのです。

自分としては、善意のつもりで肩を揉んであげたとしても、相手がそれに対して「気持ち悪い」「やめてほしい」と思うかもしれません。そう思われたらセクハラです。

女性の髪を撫でる

職場で、女性社員の髪の毛をなでるということは、そうそうないと思います。ただ、その女性と距離をもっと縮めたい、もっと仲良くなりたい、という気持ちでこのようなことをしてしまうかもしれません。

「髪の毛切ったの?」「ヘアスタイル似合っているね」と言いながら髪を撫でるようなシーンは、ドラマなどでも見かけます。

しかし、こうした行為も、やはり相手がやめてほしい、不快だと感じたらセクハラとなってしまいます。何の気なしにやった場合でも、セクハラの加害者となる可能性があるため注意が必要です。

顔を近づける

判断が難しいところですが、職場で異性の顔に、顔を近づけすぎるのも直接的な性的アプローチになることがあります。

普通に仕事をしていて、いきなり異性から顔を近づけられると、いろいろな意味でドキッとしますよね。 それが、恋愛感情による「ドキッ」ならまだしも、そうでないならセクハラになる可能性が高いです。

普通は、いきなり異性の社員から顔を近づけられると、驚きと恐怖心が勝ってしまうでしょう。人によっては「キスされそうになった」と感じてしまうかもしれません。不用意にこうしたことはすべきではないでしょう。

ラブホテルに誘う

ラブホテルは、性的な行為をするための場所です。そのため、ラブホテルに誘うという行為は、相手に対して「私とセックスしましょう」と言っているようなもの。これもセクハラ、直接的な性的アプローチとなります。

もちろん、言われた人が言った人に対して好意を持っており、その言葉に対して不快感を抱かなければ問題はありません。しかし、好意など皆無で、職場の一同僚、上司としか思っていない人からこのような誘いを受けたら、普通は怖くなります。また、その発言を聞いていた周りの人も不快になるかもしれません。

顔やスタイルを褒める

何気なくやってしまいがちなのが、これです。「美人だね」「スタイルがいいね」「ナイスバディだね」など、これらの発言はどれも、セクハラになる可能性が高いです。本人は誉め言葉として言っていても、相手がどう感じるかです。

スタイルに関する発言がセクハラになる、というのは何となく理解できるかもしれません。

しかし、美人だね、と褒めたのがセクハラになる、というのは納得いかない方は多いのではないでしょうか。言われた人は、自分には顔しか魅力がない、職業人として評価してもらえない、と感じてしまうかもしれません。これが問題なのです。

 

間接的な性的アプローチのセクハラ事例

セクハラには、間接的な性的アプローチも含まれます。聞こえるようにイヤらしい話をする、食事に誘う、異性がいる前で服を脱ぐ、異性のタイプをきくといったことですね。詳しく見ていくので、心当たりがないかどうかチェックしてください。

聞こえるように猥談をする

職場や会社の飲み会で、猥談をしたことはありませんか?男性同士で行うこともあれば、男性が女性にこうした話をすることもあるでしょう。この時、会話している人同士は楽しくても、周りにいる人が不快感を覚えることがあります。

下ネタを嫌う方は少なくないですし、猥談が耳に入って嫌な気持ちになってしまう人がいるかもしれません。この場合、間接的な性的アプローチとなり、セクハラになることがあります。

オフィスや会社の飲み会などで、猥談をするときは、周りの人に聞こえないよう、小さな声で話したほうが自己防衛になります。

異性のタイプを尋ねる

これのどこが、セクハラになるのかまったく分からない、という方もいるかもしれません。言われた人からすると、「どうして私にそんなことを聞くのか」と思ってしまいます。

また、どうしてそれを言う必要があるのかと、不快感を覚えてしまうこともあるでしょう。 間接的にアプローチされているような気持になることもあります。

まったく興味を持てない、職場の一同僚や上司からアプローチされているとなると、それだけで不快になることもあるでしょう。相手に気がある場合はもちろん、何の気なくこのようなことを聞いても、セクハラと思われることがあるため注意が必要です。

食事に誘う

職場の人と、一緒に食事に行くことは決して珍しいことではありません。しかし、職場で異性を食事に誘うときは、セクハラのリスクをはらんでいることを理解すべきです。相手がセクハラだと感じたら、それはもうセクハラなのです。

誘われた側からすると、「本当に食事だけなのか」「私に気があるのでは」と思ってしまうかもしれません。食事を口実に、アプローチをしようとしているのでは、と勘繰られてしまうこともあるかもしれませんね。

一度断られているのに、何度も誘うようなケースだと、完全にセクハラ扱いされてしまうこともあります。

カラオケでデュエットする

職場の忘年会や新年会などの、二次会でカラオケに行くこともあります。男性社員と女性社員が仲良くデュエットすることもありますが、これがセクハラにあたることもあります。

もちろん、相手がノリノリで応じてくれたのなら、特に問題はないでしょう。しかし、乗り気でない、むしろ嫌がっているような人にデュエットを強要してしまうのは、高い確率でセクハラになります。

カラオケで異性の社員とデュエットしたい場合でも、「よければ一緒にどう?」くらいに留めたほうが良いでしょう。

異性がいるときに自分が脱ぐ

これは主に、男性がやってしまいがちです。お酒の席などで、気分が良くなった、場を盛り上げようとして、服を脱ぐことがありますね。また、汗をかいたから着替えたいと、オフィスで着替え始めるようなことも考えられます。

本人は周りの人に見せつけるようなつもりはなくても、視界に入ってしまうことはあります。

まったく気にしない方もいれば、見たくもない異性の裸を見せられて、不快な気持になる人もいるでしょう。直接見せつけたわけではなくても、そのような状況を作り出してしまったことが、セクハラとなることがあります。

 

男性に対するセクハラ事例

男性が男性に行うセクハラ、というのはあまりピンとこないかもしれません。しかし、実際にはこうしたケースは多々あります。風俗店へ誘ったり、彼女がいるかどうか聞く、といったことですね。詳しく見てみましょう。

<中見出し>風俗店に誘う</中見出し>

誘った本人としては、セクハラをしているつもりはないでしょう。自分が風俗が好きだから一緒に行きたかった、おすすめのお店を紹介してあげたかった、といった気持ちかもしれません。

しかし、誘われた男性が、不快な感情を抱いてしまったらセクハラです。風俗店は性的なサービスを受けるところですし、利用するにしても一人でこっそり使いたい、という方は少なくありません。自分の中のデリケートな部分に踏み込まれたような気がして、不快な感情を抱いてしまう方は多いです。

性経験を尋ねる

女性だと少ないかもしれませんが、男性の中には、性経験の多さを武勇伝のように話す人もいます。そのような方だと、職場の男性社員にも平気で、性経験の人数を聞くようなこともあります。

聞かれた人が、特に何も感じず、サラッと答えてしまうようなこともあるでしょう。性に奔放な方だと、まったく気にならないかもしれません。

しかし、世の中そのような人ばかりではないですし、デリケートな部分に触れられたことで腹立たしく感じる人、不快に感じる方もいます。相手が不快に感じたらセクハラですね。

彼女の有無を聞く

彼女がいるかどうか、という質問を何の気なしにしてしまう方は多いです。男性同士だと、ごく普通にこうした会話をすることは少なくないでしょう。職場でも、まったく他意はなく聞いてしまうことはあるはずです。

会社の人にそのようなことをどうして話さなくてはいけないのか、と思われてしまうかもしれません。

また、彼女がいない人からすると、そうしたことを聞かれること自体がストレスです。男性として、何となく聞いてみたいという気持ちは理解できるものの、セクハラと受け止められる可能性があるため、注意が必要です。

「男のくせに」と言った発言

これは主に、女性から男性に対して言われることが多いです。男らしくないところを見せたとき、このようなことを言われてしまうことがありますね。

言われた男性としては、腹立たしい気持になってしまうことが多いと考えられます。

女性社員から重い物を持ってほしいと言われ、持てなかった、といった場合にもこうしたことを言われてしまうかもしれません。

男性だからといって、誰もが強靭な肉体を持っているわけではなく、持てないこともあるでしょう。男のくせに、と言われてしまうと、言われた側はショックとともに、不快感も覚えるはずです。

 

加害者にならないための心構え

セクハラの加害者にならないためには、いったい何に気を付ければいいのでしょうか。自分に限って大丈夫、と根拠のない自信を持たないことが一つです。また、部下は明確な意思表示をしにくいことも覚えておきましょう。

「自分に限って大丈夫」とは考えないこと

うまくコミュニケーションをとれているつもりの女性社員から、ある日セクハラで告発された、というケースは実際あります。多くの場合、「自分に限って大丈夫」と根拠のない自信を持っていることが、こうした事態を招きます。

人がどのような言動で不快感を覚えるのかは、その人によって異なります。相手のことを熟知しているのならまだしも、そうでない人がいつ不快感を覚えるかはまったくわかりません。

それなのに、どうして自分だけは大丈夫だと思えるのでしょうか。自分もいつセクハラの加害者になるか分からない、という危機感を持つことが大切です。

部下は明確な意思表示がしにくいと理解する

職場の上司から部下へのセクハラというケースは多いです。それも、上司としてはセクハラだとは思わず、知らず知らずのうちにセクハラの加害者になっていることも少なくありません。 上司としては、「嫌ならきちんと意思表示してほしい」と思うかもしれませんね。

しかし、部下は上司に対して明確な意思表示がしにくいのです。例えば、あなたが上司からカラオケでデュエットしたいと言われたとき、露骨に嫌な顔をしたり、拒否することができるでしょうか?

職場でぎくしゃくするかもしれない、評価に影響するかもしれない、と考えてしまうはずです。嫌だという意思表示をしたことで、仕事に影響が出ることを部下は恐れているのです。それを理解しておきましょう。

 

まとめ

誰もがセクハラの加害者になる可能性があります。もっとも重要なのは、相手が少しでも不快に感じたらセクハラになってしまう、ということです。悪気はなかった、軽い気持ちだった、と加害者は言いますが、された側は不快感や恐怖心を抱いてしまいます。その時点でセクハラになることを覚えておきましょう。

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