社会福祉士の難易度と合格率、合格点、偏差値|合格率の高い大学・専門学校も

社会福祉士とは国家資格で、1987年5月に成立した「社会福祉および介護福祉法」で定められました。社会福祉の分野で働くのなら絶対に取っておきたい資格です。今回は社会福祉士の試験の難易度と合格率、点数、推移や偏差値、合格率の高い学校や大学ランキング10をご紹介いたします。

社会福祉士の難易度は簡単か受からないのか

社会福祉士の国家試験は毎年1月下旬に行われ、現在までに29回行われています。平成28年時点で24カ所で行われていて、社会福祉の現場で働きたい、働く人にとっては、この資格を持っていると「社会福祉のエキスパート」と呼ばれる程です。

ただ事実をお話すると試験開始から年々受験者数は増えているものの合格率は比例せず…。実際に社会福祉士の資格を持っている人の中には「そこまで難易度が高いとは思わなかった」「難しかった」など意見も様々。

ある大学では以下の意見を掲載しています。

  • 試験の範囲が広いこと、毎年法令が続々と改訂されているのもあって難易度は高いのではないか。

確かに社会福祉に限らず法令が改訂される職種は多くそのたびに難易度も高くなっています。ですが広い範囲も少しずつ計画的に勉強していれば他の国家資格の受験レベルから比べたら普通であり、計画性が合否を分けるという話もありました。

ですが実際に資格を取得している人は20万人なので絶対に受からない!というわけではないのですが…。合否を何が左右するのか…。それについては後ほどご紹介いたします。

社会福祉士の難易度・偏差値ランキング

お次は社会福祉士の難易度・偏差値ランキング10をご紹介いたします。偏差値が高いのは!?社会福祉士の難易度は一体!?以下に紹介しますのは絶対!ではないので目安としてご覧ください。

ランキング 職業 偏差値
 1位  裁判官 70
2位 検察官 68
3位 弁護士(予備試験) 67
4位 弁護士(ロー卒) 66
5位  公認会計士・医師など 65
6位  司法書士・弁理士 64
7位  医師(私立卒) 63
8位  不動産鑑定士・一級建築士 62
9位 通訳案内士・1総通税理士 61
10位 社会保険労務士 60

出典:https://matome.naver.jp/odai/2143504546181315501

10位までは以上のようになりました。あれ?と思った方もいらっしゃるでしょう。そう、難易度が高い!と言われる方が多い社会福祉士がまだ出てきていません。

社会福祉士は一体何位?偏差値は?

社会福祉士のランキングは…。18位!偏差値は?

なんと社会福祉士はランキング18位、税理士と同じで偏差値は「52」となっていました。ちなみに偏差値52の大学は以下

  • フェリス女学院大学
  • 湘南医療大学
  • 神奈川県立保健福祉大学

が該当します。高校だと以下

  • 日本工業大学駒場高校
  • 科学技術高校

が該当しました。もっと偏差値52を詳しくわかりやすく説明すると以下

偏差値52は五教科のテストが60点くらいなら偏差値は50です。
だから、1教科50点前後が平均です。
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1168604036?__ysp=5YGP5beu5YCkNTIg44Gp44KM44GP44KJ44GE

こう見ているとそこまで難易度が高くて!!というわけではないようにも見えます。ではどうして合格率が低いのか…。気になりますがそれは後ほど…。もう少し!

第29回社会福祉士国家試験の難易度(試験日2017年1月29日)

さて第29回社会福祉士の国家試験はどうだったのでしょうか。

受験者数 合格者数 合格率
45.849 11.828 25.8

 

という結果でした。受験者数に対して合格者数は半分以下、合格率も低かったです。実際に受験した人によると「専門科目が以前より難しかった」という声がありました。

こう見ると相当な難易度だと感じますが上でご紹介したように偏差値で考えたらそんなに手こずるものでもありませんでした。うーん…。

平成29年度は第30回社会福祉士国家試験(試験日2018年2月4日)

さて来年の第30回社会福祉士の国家試験は2月4日です。申込期間は既に終了していてかなり気が早いですが第31回も2月上旬に行われます。

今回の試験地は以下の24カ所

【北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県】となっています。

試験科目18科目

そして今回の試験科目18科目は以下になります。

  • 人体の構造と機能及び疾病
  • 心理学理論と心理的支援
  • 社会理論と社会システム
  • 現代社会と福祉
  • 地域福祉の理論と方法
  • 福祉行財政と福祉計画社会保障
  • 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
  • 低所得者に対する支援と生活保護制度
  • 保健医療サービス
  • 権利擁護と成年後見制度
  • 社会調査の基礎
  • 相談援助の基盤と専門職
  • 相談援助の理論と方法
  • 福祉サービスの組織と経営
  • 高齢者に対する支援と介護保険制度
  • 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
  • 就労支援サービス、更生保護制度

見ているだけで勉強するものがありすぎてこれでは相当な時間が必要です。時間…。?

社会福祉士の試験合格を目指す学校や予備校も多い

現在、社会福祉士を目指す為の大学はもちろん、専門学校・予備校が増えています。

まず社会福祉士を目指す専門学校の数は51校。

その中には上の合格率で紹介した専門学校も多数入っています。

そして大原アカデミーや通信教育のユーキャンなどの予備校もあります。ユーキャンなどの通信に関しては校舎がない分、価格も安くなっているのが特徴です。このように社会福祉士を目指す為の環境は整っているのですが…。

国家試験・社会福祉士の合格率と推移

厚生労働省によると、平成27年の合格率が26.2%、1番合格者が多かった平成19年で合格率は30.6%、そして1番合格者が少なかった平成24年で18.8%。そこから少しずつ合格者は増えていますがそれでも平均は20~30%となります。

もっとリアルに感じられるように他の国家資格の平均合格率もいくつかあわせてご覧ください。

  • 医師国家試験  91%
  • 作業療法士   80%
  • 司法書士    3.9%
  • 行政書士    13%
  • 薬剤師     76%
  • 天気予報士   5%
  • 歯科医師    63%

他にも一桁やとても高い合格率など様々でしたが、医師国家試験はやたらと高いのに比べ、かなり難易度が高くなる国家試験だと10%ギリギリも多かったです。

社会福祉士の受験者プロファイル

ここでは社会福祉士の国家試験を受験する人の性別、年齢をプロファイリングします。

性別

プロファイル1つ目は性別(男女比)です。

  • 男  4220人
  • 女  7608人
  • 合計 11828人

こうしてみると圧倒的に女性が多い事がわかります。また実際に資格を取得して現場で働いている社会福祉士の男女比率は

  • 男 4
  • 女 6

となっていました。やはり女性の方が多いのが現状です。

年齢

お次は年齢別のプロファイルです。

  • ~30歳    5607人
  • 31~40歳   2393人
  • 41~50歳   2150人
  • 51~60歳   1309人
  • 61歳~    369人
  • 合計     11828人

となっています。こう見ると若い世代が多いのがわかります。ですが高齢に入る61歳からの方も挑戦している人がいて現代日本の高齢化社会が身にしみます。

社会福祉にせよ、介護にせよ、老々介護というものがあるようにお年を重ねても自分より上の人の為に働いたり助けていかねばならないという辛いものが垣間見えます。

社会福祉士国家試験の学校別合格率(大学や専門学校など)

次は第29回、28回社会福祉士の国家試験、学校別合格率をご紹介いたします。

第29回社会福祉士国家試験学校別合格率(合格率順)

それでは第29回社会福祉士国家試験学校別合格率10の発表です。

以下は福祉系大学ルート1の結果になります。

ランキング 大学名 受験者数 合格者数 合格率(%)
1位 徳島大学 17 15 88.2
2位 福井県立大学 35 30 85.7
3位 大分大学 38 32 84.2
4位 金沢大学 12 9 75
5位 創価大学 12 9 75
6位 琉球大学 14 10 71.4
7位 大阪市立大学 22 15 68.2
8位 京都府立大学 30 20 66.7
9位 愛知教育大学 21 14 66.7
10位 県立広島大学 54 35 64.8

 

以上が第29回社会福祉士国家試験学校別合格率でした。いかがですか?1位は徳島大学という事でした。また7位の大阪市立大学も社会福祉士になりたいのなら強い大学と言われています。

そして福祉系短期大学+実務経験・専門学校での合格率もランキング10でご紹介いたします。

以下は福祉系大学ルート2の短期大学+実務経験or専門学校です。
1位は群馬福祉専門学校。やはりこう見てみると福祉系大学ルート1の方が合格率は高いです。

ランキング 大学名 受験者数 合格者数 合格率(%)
1位 群馬福祉専門学校 13 5 38.5
2位 田園調布学園大学短期大学部 12 4 33.3
3位 会津大学短期大学部 29 8 27.6
4位 龍谷大学短期大学部 29 7 24.1
5位 東京福祉保育専門学校 50 11 22
6位 YMCA健康福祉専門学校 15 3 20
7位 東京国際福祉専門学校 10 2 20
8位 新潟青陵大学短期大学部 10 2 20
9位 京都医療福祉専門学校 32 6 18.8
10位 群馬医療福祉大学短期大学部 22 4 18.2

 

第28回社会福祉士国家試験学校別合格率(合格率順)

お次は第28回の学校別合格率のランキング10の発表です!

以下は福祉系大学ルート1の結果になります。

ランキング 大学名 受験者数 合格者数 合格率(%)
1位 名古屋市立大学 12 11 91.7
2位 大分大学 34 29 85
3位  大阪市立大学 13 11 84.6
4位  徳島大学 12 10 83
5位  福井県立大学 34 27 79.4
6位  京都府立大学 38 30 78.9
7位  首都大学東京 11 8 72.7
8位  愛知教育大学 18 13 72.2
9位  筑波大学 14 10 71.4
10位  岡山県立大学 73 52  71.2

 

名古屋市立大学の合格率が凄いですね!第29回で1位だった徳島大学は4位でした。

そして福祉系短期大学+実務経験・専門学校での合格率もランキング10でご紹介いたします。

以下は福祉系大学ルート2の短期大学+実務経験or専門学校です。
28回、29回共にやはりルート1の福祉系大学ルートの方が合格率は高いという事がよくわかりました。

ランキング 大学名 受験者数 合格者数 合格率(%)
1位 和泉短期大学 13 5 38.5
2位 三重短期大学 10 3 30
3位 江戸川大学総合福祉専門学校 24 7 29.2
4位 新潟青陵大学短期大学部 11 3 27.3
5位 広島福祉専門学校 13 3 23.1
6位 淑徳短期大学 31 7 22.6
7位 中央福祉医療専門学校 27 6 22.2
8位 立正大学短期大学部 14 3 21.4
9位 京都医療福祉専門学校 33 6 18.2
10位 大阪体育大学短期大学部 12 2 16.7

以上28.29回社会福祉士国家試験学校別合格率でした。

社会福祉士の合格点からみた難易度

ここでは国家資格・社会福祉士の試験の合格点ご紹介いたします。

  • 過去8年の合格点数から割り出すと平均合格点は「83点」

過去の社会福祉士の試験での平均点数を合計して割ると83点でした。ですから平均90点が取れれば合格率は8割という事です。

ただし例外もあります。

  • 社会福祉士および介護福祉士施行規則第5条の2の規定から試験科目の一部免除を受けている受験者は18科目ではなくて7科目で全てに得点があれば良い(配点は1問1点で67点が満点)

この介護福祉士および介護福祉士施行規則第5条の2の規定の説明は以下

 精神保健福祉士であつて、社会福祉士試験を受けようとする者に対しては、その申請により、前条に規定する社会福祉士試験の科目のうち、厚生労働大臣が別に定める科目を免除する。

出典:http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=362M50000100049&openerCode=1#14l

この説明の前条に規定する…。というのは上でご紹介した18科目の事で、その中で厚生労働大臣が別で定めている科目は免除されるという事です。

免除されていない場合だと150問が試験では出題されますから83点は取れない点数でもありませんが、それだけ法令の改訂や紛らわしい問題が潜んでいる可能性も否定できません。

社会福祉士の合格率が低い理由、難易度が高い?

これまでの情報を基に考えると、そこまで難易度が高いわけでもありませんでした。そこで考えられる理由を以下にまとめていきます。

  • 名前記入ミス・書いていない空白があった・解答用紙への記入ミス
  • 体調不良や身内にショックな事があった
  • ゼロ点の科目があった

という初歩的なものもありますが「そんなミスしてないよ!」という場合は以下の原因が問題かもしれません。

お試し受験

「お試し受験とは何!?」と思った方もいらっしゃると思いますのでもっと具体的にご説明すると以下

  • 他の資格(介護福祉系)に集中したいがためのお試しの受験
  • ダブル受験(介護福祉系)での勉強不足
  • 仕事が忙しくてそこまで勉強していないが試しに受験してみた

というようなものです。要するに自分の実力を計りたいが為の受験だったり、社会福祉士以外にも受験するのでダブルで勉強したことによる勉強不足も要因にあるのではないかという事です。

これだと、本気で合格したくても落ちてしまった人が合格率を見て「そんなに難しかったんだ」と思ったとしても、お試し受験で本気を出していない人もカウントされています。

そうなれば、ネットにある「そこまで難しくなかった」という意見があってもあながち否定できないのです。お試し受験でない限り普通に合格できたという人もいるのですから。

社会福祉士の勉強時間は150~300時間は難易度が高い?

お試し受験じゃなくても、しっかり勉強したけどダメだった!という人も、もちろんいます。そこで、「合格率が低い理由は勉強時間なのでは」と思ったのです。

勉強時間で考えると偏差値が高かった職種は最低1000時間は勉強せよ!と言われています。ですがこの社会福祉士は最低200~300時間と言われています。

そうは言っても、例えば学生で親元にいてゆっくりと静かに勉強が出来る環境が整っているならば良いですが、仕事の合間に、家事育児の合間に…。など、現代の人達は200時間はおろか100時間も取れないのでは?という位に忙しい人が多いです。

範囲が広ければなおさら計画的な勉強がポイントになります。難易度がそこまで高くなかったとしても集中して取り組めなかった結果が出たのではないかとされます。

その中で計画的に勉強の時間を作り、静かに集中しながら勉強をするのが試験の難易度の前に1番難しく高いハードルなのでしょう。

以下の記事は、効率よく仕事を進めるテクニックを詳しくご紹介していますが、勉強にも応用できる内容になっています。

ぜひ、以下の記事で効率よく勉強するノウハウを学んでみてください。

効率的な仕事の進め方とコツが分かる「仕事の進め方10か条」|現状打破する改善方法も

仕事の進め方がわからない人が意外と多い もし何も知らず入ってきた新入社員がいれば、あなたは仕事の進め方を教え、完璧に…

社会福祉士の難易度は税理士や中小企業診断士と同じくらい

今回は社会福祉士の試験の難易度や合格率、推移などをまとめました。結果的にはそんなにハードルが高く取りにくい資格ではないとされますが、合格率が低いのは色々な原因が絡んでいました。

例えばきっちり300時間勉強をしてもポイントがおさえられていなくてダラダラと書籍を書き写したりしていても成果は出ません。

同じ300時間でも過去問から出題のクセを読んだりパターンを理解してこなす300時間では圧倒的な差が出て来るでしょう。

現在ではDSで社会福祉士の試験の過去問のソフトが発売されていますから、机に座って300時間は無理!という方も忙しい人も合間にゲームでポイントをおさえながら勉強してみてはいかがでしょうか。

 

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