職場いじめの原因と対処法!退職が不利にならない方法も紹介します

 

 

職場いじめという言葉を耳にしたことがある方は、意外に多いのではないでしょうか。また、今現在、職場でいじめに遭っている、という方ももしかするといるかもしれません。

そこで、ここでは職場いじめの原因や対処法についてまとめてみました。また、退職が不利にならない方法についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

 

そもそも職場いじめとは?

そもそも、職場いじめとはいったいどのようなものなのでしょうか。同僚や上司による集団いじめを、職場いじめと呼んでいます。約8割にもおよぶ職場でいじめの報告があると言われていますし、社会問題にもなっています。

同僚や上司による集団いじめのこと

職場いじめとは、文字通り職場で行われるいじめのことで、同僚や上司が集団で嫌がらせなどをしてくることです。一般的に、いじめと聞くと子どものあいだで行われているようなイメージがありますが、大人の世界でも起こっていることです。

いじめの内容はさまざまですが、基本的に集団で一人に対して嫌がらせを行うことが多い傾向にあります。わざと仕事をさせない、みんなで無視をする、飲み会などに誘わないなど、さまざまなパターンのいじめがあるのです。

約8割の職場でいじめ報告がある

全体の約8割の職場で、こうしたいじめがあるといわれています。実際、そのような報告があるようですし、被害に遭っている方は大勢いるということです。

では、どうしてこのような職場いじめが起きるのでしょうか。 職場いじめが起きる原因もまちまちですが、特に仕事がデキる人に対してのやっかみからこうした行為が起きることもあります。また、仕事のストレスのはけ口を、弱気な人を見つけてぶつけている、といったこともあるでしょう。

 

職場いじめによる心身の不調

職場いじめに遭ってしまい、心身の不調に悩まされる方は少なくありません。適応障害やパニック障害になった方もいますし、頭痛や吐き気といったストレス反応を生じてしまう方もいます。詳しく見ていきましょう。

適応障害

適応障害とは、心の病気の一種です。特定の状況や出来事に対し、耐えがたい感情を抱いてしまう病気です。他人はまったく何とも思わないようなことであっても、その人からすると耐えられないことで、それが気分や行動面に影響してきます。

不安感が増したり、憂鬱な気分になることが多くなります。ちょっとしたことがとても心配になったり、急に涙もろくなるようなことも少なくありません。ストレスとなることを取り除けば、こうした症状は改善します。

パニック障害

パニック障害も、メンタルの病気として代表的です。何の前触れもなく、めまいや発汗、動悸、吐き気などを催してしまいます。急にこうした発作を起こしてしまうため、日常生活にも大きな影響を与えてしまうのです。

自分では、このまま死んでしまうのではないか、というほどの不安を感じてしまいます。その不安をコントロールすることができず、パニックを起こしてしまうのです。少しずつ苦手なことに慣らしていく治療で、改善が見込めます。

頭痛や吐き気などのストレス反応

ストレスを抱えてしまうことで生じるものです。ストレスとは、いわば精神へのダメージの蓄積です。ストレスを抱えてしまう原因はいろいろありますが、職場いじめも間違いなくその要因となるでしょう。

ストレス反応の出方は人によってまちまちで、頭痛が起きるという方もいれば、吐き気を催す方もいます。ストレス反応は身体面だけでなく、精神面に現れることも少なくありません。不安や緊張、抑うつといった症状があります。

 

職場いじめを受けやすい人

職場いじめを受けやすい人というのは、いったいどのような人なのでしょうか。異様に仕事がデキる人、自分の意見を言えない人、過度にプライドが高い人、仕事がデキない人などが挙げられます。詳しくご説明しましょう。

異様に仕事ができる人

何をさせても、あっさりと結果を出してしまうような人もいます。ほかの同僚とは比べ物にならないほどの結果を出し、異様に仕事がデキてしまうようなタイプですね。このようなタイプは、職場いじめに遭いやすいです。

要するに、周りからのやっかみです。異様に仕事がデキる人は、それだけで嫉妬の対象になるからです。同僚からすると妬ましく感じますし、上司からすると部下に負けているような気がして、イライラしてしまうのです。

自分の意見が言えない人

自分の意見を言えない人は、おしなべておとなしいものです。波風を立てたくない、悪目立ちしたくないといった考えを持っていますし、自己主張することがほとんどない人ですね。このようなタイプは、職場いじめに遭いやすいです。

自分の意見をはっきり言わないということで、それに対してイラつきを覚える人もいるでしょう。また、自己主張をしないことをいいことに、周りが好き放題してしまうケースもあります。

過度にプライドが高い人

多少プライドが高いくらいならまだしも、過度にプライドが高いとなると、いじめの対象になることがあります。周りの人からすると、ほかの人を見下しているように見えてしまいますし、お高くとまっているようにも見えるからです。

自分はほかの人とは違う、自分は特別なんだ、と言っているように周りからは見えてしまいます。いけ好かない、と思われてしまうでしょうし、それがいじめにつながってしまうことは、容易に想像できることです。

仕事が全然できない人

仕事がデキすぎる人もいじめの対象になりがちですが、仕事が全然できない人も同じようにいじめの対象になりがちです。仕事がまったくできないと、ほかの社員に迷惑をかけてしまうからです。

周りの人からすると「どうしてあいつの尻拭いをしなくてはいけないんだ」という気持ちになってしまいます。明らかに仕事の成果は自分たちのほうが上なのに、同じ給料をもらっているのは腹立たしい、とも思われているかもしれません。

コミュニケーション能力が低い人

コミュニケーション能力が低いと、周りの人と意思の疎通も難しいです。伝えたいことを伝えることができませんし、相手に違った意味で受け止められてしまうこともあるでしょう。

自分としては褒めているつもりでも、相手からすると不快な気持ちになった、といったこともあると考えられます。うまく周りの人とコミュニケーションがとれないため、誤解を招いて結果的に関係性が悪化する、ということです。

 

職場いじめの対処法

職場いじめには、どのように対処すればいいのでしょうか。職場いじめへの対処法は、大きく分けて二つあります。職場や労働局に相談する、退職するという方法です。ここでは、それぞれの対処法について詳しく見てみましょう。

1.職場内または労働局に相談する

そこそこの規模の職場だと、社員の相談窓口を設置していることがあります。このような相談窓口がある場合には、まずそちらで相談してみましょう。もしかすると、配置転換を含めた対処法をしてくれるかもしれません。 職場に相談できる窓口がない、という場合には労働局に相談してみましょう。

労働局とは、各自治体に設置されている厚生労働省が管轄する組織です。労働に関するさまざまな悩みを相談できますし、職場いじめに関する相談も可能です。場合によっては、適切な対処に乗り出してくれます。

2.退職する

退職するという方法もあります。いじめがあるような職場にいつまでもいても、得るものは何もありません。ストレスを溜めてしまうだけですし、心身ともに参ってしまいます。相談しても改善が見られないときは、退職も検討してみましょう。

転職すれば、今の状況から解放されます。苦しい思いをしながら働く必要もなくなりますし、メンタルも楽になるでしょう。職場いじめが原因で生じていた、ストレス反応やパニック障害なども改善する可能性が高いです。

 

職場いじめ解決に向けて準備すること

職場いじめを解決したい、と考えているのなら、準備すべきことがあります。いじめの内容はきちんと記録する、音声や映像を残しておく、経営陣に報告するといったことですね。詳しく見ていきたいと思います。

いじめの内容は記録すること

どのようないじめを受けていたのか、きちんと記録をとっておきましょう。これは、会社の相談窓口や労働局へ相談するときに必要となります。より具体的な内容を記録しておけば、説得力はさらに増すでしょう。

記録をとるときは、日時やその時の状況などを事細かに記すことです。より具体的に記録することで、リアリティが増します。漠然とした内容の記録よりも、細かい内容の記録のほうが伝えやすいですし、置かれている状況、受けているいじめの酷さも伝わりやすいのです。

音声や映像を取るのが望ましい

大声で罵倒されている、暴力じみた行為をされている、といったケースもあるでしょう。このような時は、音声や映像で記録として残しておくことが望ましいです。具体的にどんないじめを受けているのか、ということを細かく伝えられます。

職場いじめが原因で心身にダメージを受け、退職することになった、仕事ができなくなった、ということも考えられます。そのようなケースだと、裁判という選択肢も出てくるでしょう。そうしたときも、音声や映像の記録が役立ちます。

同僚間の職場いじめなら経営陣に報告すること

同僚のあいだで職場いじめが行われているのなら、経営陣に報告することです。直属の上司に相談する、という手もありますが、その上司と仲の良い同僚がいた場合、相談しても意味がないことがあります。

直接、経営陣に報告することで、事態を打破できるかもしれません。小さな規模の会社だと、経営陣との距離が近いことも多いので、相談しやすいでしょう。それなりに規模の大きな組織でも、何とかして経営陣に窮状を伝えてみることです。

 

在職しながら職場いじめと戦う方法

いじめに遭っているほうが会社を去るのはおかしい、と考える方もいるはずです。逃げずに、在職しながら職場いじめと戦いたいという方もいるでしょう。そこで、ここでは在職しながら職場いじめと戦う以下4つの方法についてまとめてみました。

  • いじめてくる人は無視する
  • 3ヶ月は期間を決めて耐える
  • 上司に相談する
  • 労働局に相談する

いじめてくる人は無視する

そもそも、いじめをしてくるような人は、心が狭くどうしようもない人です。自分よりも弱い人を見つけ、ストレス発散のために嫌がらせをしてくるようなことも少なくありません。このような人間を相手にするのは、正直時間の無駄です。

もし、嫌がらせをしてきたとしても無視しましょう。リアクションをしてしまうと、相手を喜ばせてしまうだけです。さらに嫌がらせがエスカレートする可能性もあるので、徹底して無視することをおすすめします。

3ヶ月は期間を決めて耐える

いつまでこうした状況が続くのか、と考えてしまうとしんどいです。出口の見えないトンネルの中を走っているようなものなので、精神的にも参ってしまうでしょう。そのため、期限を決めて我慢することをおすすめします。

とりあえず、3ヵ月は我慢してみましょう。3ヵ月のあいだは何をされても我慢し、それ以上続くようなら会社を辞める、という選択をするのもアリです。もしかすると、その3ヵ月のあいだにいじめが止むかもしれません。

上司に相談する

信頼できる上司に相談してみましょう。上司は部下が働きやすいよう、サポートするのも仕事のうちです。同僚からいじめを受けているようなときには、まず上司に相談するのが順番としては最初でしょう。

上司に相談するときは、できるだけ具体的に現在の状況を説明することです。いつからいじめを受けているのか、どのような内容の嫌がらせを受けているのか、といったことも伝えるべきです。そのためにも、普段から記録を取ることが大切です。

労働局に相談する

労働局には、さまざまな相談窓口が設置されています。職場のいじめについても、相談を受け付けているので、労働局にも相談してみましょう。

敷居が高いと思っているかもしれませんが、労働局は働く人を守るための機関です。 労働者の就労関係の維持、起業による労働法違反行為の摘発などが主な仕事となります。

違反を発見すれば、企業に対して指導も行いますし、会社と労働者のあいだに立って和解のあっせんを行うようなこともあるのです。積極的に相談してみましょう。

 

退職するときの注意点

どうしても我慢できない、職場いじめがまったく収まらない、というときは退職という道を選ぶことになるでしょう。退職するときにも、いくつか注意点があるので、覚えておきましょう。ここでは退職するときの注意点をまとめてみました。

退職届とともに退職の意思を伝える

退職届をきちんと提出するのはもちろん、退職するという意思もしっかり伝えておきましょう。退職願は出さなくてもいいのか、と思った方もいるでしょうが、基本的に退職願は必要ありません。 退職届だけで結構です。

退職の意思を伝えるときには、いつ会社を去るのか、どうして辞めるのかといったことを伝えましょう。

引継ぎや挨拶周りを行う

立つ鳥跡を濁さず、という言葉があります。例えいじめによる退社だったとしても、お世話になった会社であることには変わりありません。そのため、きちんとあいさつ回り、引継ぎを行うことは大切です。 挨拶まわりは、お世話になった上司を中心に行います。

また、個人的に仲よくしていた人などにも、きちんと挨拶しておきましょう。引継ぎは、後任の方が困らないようにしてあげるのが基本です。やるべきことをファイルなどにまとめておくと喜ばれます。

会社都合扱いで退職しよう

自分都合で退職してしまうと、失業保険が下りるまでに3ヵ月かかってしまいます。会社都合での退職にすれば、雇用保険の給付を早く受けられますし、退職金の金額も増加することが多いです。

退職理由を判断するのは、会社ではなくハローワークです。勤めていた会社が判断すると思われがちですが、実際にはハローワークが判断するのです。職場いじめやパワハラ、セクハラなどが原因の退職だと、会社都合での退職と判断されるケースが多いです。

有給休暇は消化しよう

有給休暇が残っているともったいないので、しっかり消化しておきましょう。きっちり最後まで勤め上げようと思ている方もいるでしょうが、職場いじめがあるような会社、なるべく早く去りたいですよね。

これまで、有給休暇をほとんど使ってこなかった、という方だと、かなり溜まっていることも考えられます。有給休暇は正社員として当然の権利なので、使わない手はありません。まとめて取得し、リフレッシュ旅行に出かけるというのもアリでしょう。

 

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職場いじめの被害に遭ったらやってはいけないこと

職場いじめの被害に遭ったとき、本人に反発したり、自己否定したりするのはNGでず。ここでは、職場いじめの被害に遭った時、やってはいけない以下2つのことをご紹介します。自分がその立場になったとき、思い出してくださいね。

  • 本人に反発しないこと
  • 自己否定しないこと

本人に反発しないこと

職場いじめをしてくるような人に、反発しても時間の無駄です。余計にむきになって嫌がらせをしてくる可能性がありますし、ほかの社員を囲い込んで、さらに集団でいじめてくるかもしれません。

頭にきて反論したり、強く反発してしまうこともあるでしょうが、それでいじめが止むケースは少ないです。むしろ、より状況が悪化してしまう恐れがあるので、いじめてくる本人に対して反発するのはやめておきましょう。

自己否定しないこと

いじめを受けることで、自分はダメな人間なんだ、と自己否定してしまう方もいます。しかし、悪いのはいじめをしてくる人であって、あなたではありません。

自己否定してしまうと、精神を病んでしまう恐れもあるのでやめてくださいね。 自分が間違ったことをしていないのなら、胸を張っていればいいのです。いじめてくる人間がおかしいのであって、あなた自身は何もおかしくありません。自分を否定する必要もまったくありません。

 

まとめ

職場いじめの原因や対処法についてまとめてみました。仕事がデキすぎる、もしくはできなさすぎる、プライドが高すぎるといった方だと、職場いじめに遭いやすくなるので注意しましょう。

いじめに遭ったら、会社の窓口、または労働局などに相談することです。どうしても耐えられない、となったら、転職も視野に入れてくださいね。

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